申込できない架空の物件?ネット上にある悪質なおとり物件とは

おとり物件

ネット上で賃貸物件を検索する時に注意したいのが「おとり物件」。入居の申し込みをすることができないにも関わらず、おとり物件はなぜ広告掲載されているのでしょうか?

今回は悪質なおとり物件について詳しく解説し、おとり物件を確実に見分ける方法をお伝えいたします。

そもそも、おとり物件とは?

おとり物件とは、不動産業者が集客のためにネット上で広告掲載している、実在しない架空の物件のことです。目につくような好条件のおとり物件をネット上に掲載し、問い合わせ件数を増やして成約率を上げるために利用されています。

おとり物件を広告掲載している不動産業者は、問い合わせがあった段階では「内見できますので、当社に起こしください」と回答し、実際に顧客が来社した際には「既に申し込みが入ってしまったので、別の物件をご紹介させて頂きます」と提案を始めます。

店舗まで訪問したにも関わらず、希望した物件を見ることができないどころか、強引に別物件を進められたとして、被害報告が数多く出ているのが、おとり物件の現状です。

具体的に、おとり物件として使用される架空の物件は、以下のような物件となっています。

1.実在していない物件

そもそも掲載されている住所に物件がなかったり、間取りや賃料価格が全く異なったりしている物件。文字通り、架空の物件と言えます。

2.入居中であり、退去予定がない物件

居住している人がおり、退去の予定がない状況の物件。過去に広告掲載されており、条件が良いためにおとり物件として転用されるケースが多いです。

3.既に入居者が確定している物件

既に成約済みで、入居者の募集が終了している物件。複数の不動産会社が並列して入居者の募集をかけている物件では、確認漏れから契約済であるにも関わらずに内見可能と案内されるケースもあります。

「少し前までは募集していたけれど申し込みが入ってしまった」「他の不動産業者も募集をかけていて、そちれで成約がなされていた」と言われてしまえば、おとりだと立証するのは難しいです。実際に、直前で申し込みが入るケースは十分にありえますし、引越しが盛んな繁忙期では往々にして起こり得ます。

悪質な業者は、そのことを知っているため、それをおとり物件に利用しているわけですね。

市場に出回るおとり物件の件数

日経ビジネス編集部の調べによると、2015年11月から今年11月まで、4万1057件の物件を確認した結果、全体の50.08%が借りることができない「成約済み」物件であることが分かりました。

物件情報を掲載する不動産情報サイト「SUUMO」でも、43.69%に及ぶ物件が、成約済みだったようです。

おとり物件 数

Photo by 日経ビジネス

不動産ポータルサイトとは
さまざまな不動産業者から提供された物件情報を掲載した「情報サイト」のことです。SUUMOやLIFULL HOME’Sなどがこちらに該当します。

おとり目的ではないにしろ、入居が確定した物件の掲載取り下げを忘れ、そのまま掲載を続けてしまう管理会社も多くいます。どちらにしろ、4割も申し込みのできない物件が掲載されているのは問題であり、お部屋を探すお客様の貴重な時間が消費されているのことは事実です。

多くの不動産ポータルサイトでは、おとり広告・誇大広告などを廃止する動きを見せていますが、まだまだ全体的に見て排除は滞っていると言えるでしょう。

おとり物件の特徴

ネット上で、以下のような物件があった場合、注意が必要です。おとり物件の可能性があります。

1.相場より明らかに安い家賃の物件

何よりも注意して頂きたい物件は、家賃が相場よりも明らかに安くなっているものです。基本的に、不動産は相場取引となっているため、理由もなく賃料が安くなることはありません。

築年数・設備・立地を含め、同条件のものより1~3割賃料が下回っていれば、お得と思わず警戒すべき。おとり物件もしくは事故物件かもしれません。

2.内見で現地の待ち合わせができない物件

おとり物件のほとんどは、現地集合で内見することができず、不動産会社に来訪させられます。それもそのはず、おとり物件であればそもそも募集をかけていない物件ですので、実際に内見することはできません。

「オーナーが現地集合を禁止していて」「鍵の手配の関係で弊社に来て頂かないと」などと理由をつけて現地集合を拒む場合、おとり物件だと考えた方が良いでしょう。

3.好条件なのに掲載期間が長く、登録日が古い物件

好条件にも関わらず長期間掲載されている物件にも注意してください。条件が良い物件ほど、掲載後すぐに申し込みが入ってしまうものです。2~3週間もあれば入居者が見つかります。

掘り出し物件とすぐに跳びかからず、掲載登録された日付が古ければ、冷静に何か理由があるはずだと考えるべきです。

4.詳細な住所や建物名、部屋番号の記載がない物件

賃料価格以外にチェックしておきたい項目は、詳細な住所・建物名・部屋番号です。住所の枝番が抜けていたり、建物名・部屋番号が記載が抜けてたりしないか確認してみてください。

おとり物件は架空の物件。詳細な情報を掲載すると物件を特定されかねないため、曖昧にしているケースが多いようです。

確実におとり物件を見分ける方法について

おとり物件を確実に見分ける方法、それは信頼のおける不動産業者に空室状況をチェックしてもらうことです。一般的に不動産業者は、最新の空室状態を確認してからお客様に物件を提案します。そのためには、事前に管理会社に問い合わせ、現在も募集中であるかを調査しなくてはいけません。

知り合いに不動産業者がいるのであれば、ネット上で見つけた物件をURLごと送ることをおすすめします。きっとその物件がおとりかどうか調べてくれるでしょう。

弊社でも、お客様がネット上で見つけた物件が、現在も募集中であるか、そもそもおとり物件ではないかのチェックを行っています。調べている物件で気になるものがある場合は、お気軽にご連絡ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です