【引っ越しのお金】初期費用は賃料の5ヶ月分?その内訳とは

引っ越しをする際に必ず確認しておくべきなのが「初期費用」。初めて引越しをする人の中には「家賃1ヶ月分あれば引っ越しできる」と勘違いされている方が多く見られます。しかし、初期費用の金額はもっとかかるものであり、事前に確認しておかないと引っ越せないなんてことにもなりかねません。

今回は、引っ越しにかかる初期費用の相場とその詳しい内訳について詳しく説明していきます。

数十万円の出費?意外と知らない引越しの初期費用

引っ越しにかかる初期費用の相場は、およそ賃料の4~5ヶ月分となっています。家賃が7万円の物件であれば、28〜35万円の初期費用がかかるというわけです。どうして初期費用はこんなにも高額になってしまうのか。

それは、賃貸契約で発生する費用が大きな原因となっています。

引っ越しの初期費用は10の項目に分けられる

みなさんが引っ越しをするとき、まずは物件を探すことから始めますよね?良い物件が見つかれば内見・内覧を行い、気に入れば賃貸契約を結び、その後に入居……といった流れです。初期費用は基本的に賃貸契約を行う前に支払うもの。この賃貸契約を結ぶために支払うお金と考えましょう。

そんな初期費用の詳しい内訳は、10の項目に分けられます。

  1. 敷金
  2. 礼金
  3. 仲介手数料
  4. 前家賃
  5. 日割り家賃
  6. 保証会社の加入(賃貸保証料)
  7. 火災保険・家財保険の加入(保険料)
  8. 鍵交換費用
  9. 消毒料
  10. その他

それぞれ見ていきましょう。

初期費用①敷金

敷金とは、大家さんに預かってもらう「保証金」のことです。部屋を借りる借主には、退去時に原状回復した状態で、大家へ部屋を引き渡すことが義務付けられています。要は、壁紙やフローリングなどを傷つけてしまったら引っ越す際にちゃんと元どおりに直してくださいね、といったもの。

とは言っても、素人がフローリングや壁紙を貼り直すことは現実的に考えて難しいです。なので、退去時にクリーニング業者を呼ぶ費用として充てるために、大家は入居者から入居時に敷金を預かって
おくんです。敷金から業者の費用を差し引きして、残った金額は返金されますので、「支払う」ではなく「預ける」の表現が正しいかと。

敷金は、だいたい賃料の1ヶ月分に設定されていることが多いですよ。ちなみに、家賃を滞納した場合、敷金から滞納分が引かれていきます。

初期費用②礼金

礼金は、大家さんへの報酬です。「部屋を貸してくれてありがとう」とお礼として渡すお金のこと。

日本では昔から、入居者が入居時に大家へ感謝の意を込めてお金を包む習慣がありました。それがいわゆる礼金として、現在の初期費用の項目として残っているわけですね。礼金も敷金と同様、賃料の1ヶ月分に設定されていることが多いです。ただ、現在では入居者を集めるために、礼金を0円としている物件も増えています。

初期費用③仲介手数料

仲介手数料は、不動産屋に支払う報酬のことです。仲介を行う不動産屋は、条件に沿った物件を探してくれたり、入居者の代わりにオーナーと契約を結んでくれたりと、賃貸契約に携わるあらゆる面でサポートを行ってくれます。

仲介手数料も賃料の1ヶ月に設定されているケースが多いですね。もちろん、中には0.5ヶ月や0円としている不動産会社もあります。特に自社で物件を保有している不動産屋に多く見られます。

初期費用④前家賃

前家賃は、入居した翌月分の家賃のこと。基本的に引っ越しを行う時は、入居した月に加えてその翌月分の家賃も初期費用として支払っておく必要があるんです。

3月7日に入居するのであれば、3月分の家賃(7~31日までの25日分)と4月分の家賃を支払うことになります。そして、4月の後半になれば5月分の家賃を、5月の後半になれば6月分の家賃を、といった流れで賃料を支払っていくわけですね。

ただし、月の頭に入居する場合、物件によっては前家賃が免除される場合もあります。例えば、3月1日に入居した場合、3月分の家賃のみで、4月分の家賃は3月後半に支払えば良いといった具合です。これは物件によって異なってくるので、賃貸契約を結ぶ前に確認しておきましょう。

初期費用⑤日割り家賃

日割り家賃は、入居日からその月の月末までの日数分にあたる家賃のことです。4月20日に入居したのであれば、20〜30日の10日分の家賃を支払うことになります。賃料が6万円であれば「60,000円÷30日×10日=20,000円」となるので、日割り家賃は2万円ですね。

賃料を月の日数で割り、住む日数をかけるので”日割り”家賃と呼ばれています。

初期費用⑥保証会社の加入(賃貸保証料)

賃貸契約をする際に、万が一家賃を支払えなくなったら大家さんは困るので、入居者には連帯保証人を用紙してもらいます。この連帯保証人と同じように機能するのが保証会社であり、そこの加入に必要なのが賃貸保証料となります。

大家さんを守るために存在するのが保証会社であり、連帯保証人を用意できない入居者を救うためにも活躍してくれるというわけです。保証会社によって加入の料金は変わって来ますが、賃料の半月分のところが多いですね。

ただ、近頃は連帯保証人を用意した上で、保証会社にも加入しなければ賃貸契約を結べない物件も増えてきました。増えて来たというよりも、”ほぼ”保証会社の加入が必須の物件といっても過言ではないほどです。「私は連帯保証人を用意できるから保証会社は加入しなくても良いよね?」といった理論が通じなくなって来たことを覚えておきましょう。

初期費用⑦火災保険・家財保険の加入(保険料)

火事や水漏れなどといったトラブルによって、借りている部屋に損害を与えてしまった時、原状回復する費用を補ってくれる損害保険が火災保険や家財保険です。

基本的に入居と同時に大家さん(もしくは管理会社)から指定の保険に加入を求められます。賃貸契約を結ぶ際に、指定された保険会社へ加入しなければならないと設定される場合がほとんどなので、滅多に断ることはできません。

この保険はどちらかというと大家さんを守るための保険と言えますね。保険料の相場は2万円で、通常は2年契約となっています。

初期費用⑧鍵交換費用

前住民とは別の鍵にするため、その交換費用として請求されるのが鍵交換費用です。安全のために鍵を新しくするためなので、払っておくに越したことはありません。

鍵交換費用の相場は1.5万円ほどです。ただ、セキュリティー効果の高いディンプルキーで交換になると2~2.5万円と高くなります。

初期費用⑨消毒料

消毒料は、室内を消毒液で消毒する費用です。ゴキブリや小さな虫などを殺虫するのが大きな目的ですね。

消毒料の相場は1~2万円とされています。前の住人が引っ越した後、大家さんは次の入居者に貸す前にハウスクリーニングを行う義務はあります。ですが、消毒は義務に含まれていません。あくまで消毒は任意となっているわけです。

なので、入居する際に消毒料は断ることもできます。

初期費用⑩その他

その他として挙げられる初期費用の代表格は「入居安心サポート」ではないでしょうか。鍵や水回りのトラブルの対応、盗難にあって別の物件へ引っ越しする際の再入居費用を一部負担するサービスなどを行ってくれる、要は保険のようなシステムです。

加入には1〜1.5万円程度かかりますが、どの物件にもあるわけではなく、むしろ珍しい項目に分類されます。

さらに家具用品一式と引っ越し業者代が加算されると……

以上のように、そもそも賃貸契約をするまでにこんなにも初期費用はかかってくるんです。それに加えて、新しく家具を購入する場合はその分のお金が、引っ越し業者に荷物の運搬を頼む場合にもその分のお金が加算されていきます。

家賃が5万円程度の物件だったとしても、下手をすると50万円以上の初期費用がかかったなんてことにも……。

初期費用の相場は賃料の約4~5ヶ月と覚えておこう!

もちろん、初期費用は工夫することで安く抑えられます。敷金や礼金が0円の物件を探したり、引っ越し業者を頼まず自分で荷物を運んだりと、やり方は様々。ですが、初期費用は賃料の4~5ヶ月分かかることをあらかじめ理解しておき、しっかりとお金を貯めた上で引っ越しを検討するのが一番でしょう。

無理無理に引っ越したとしても、その後の生活がままならなければ、辛い新生活になってしまいますからね。

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