家賃を滞納した際に起こるトラブルとその対処方について

家賃 滞納

急な病気・事故、手持ちの金銭不足、単なる支払い忘れなど、家賃が滞納される理由は様々。自分は家賃を滞納するはずがない、と思っている人でも、「うっかり引き落としの口座にお金を入れ忘れてしまった!」なんてことが良く起こっています。

万が一、家賃を滞納してしまった場合、家を強制的に退去させられてしまうことはあるのでしょうか。今回は、家賃滞納で起こるトラブルや、その対処法について詳しく解説します。

家賃を滞納してしまうとどうなってしまう?

家賃が滞納される多くの理由は、うっかりど忘れや期日までに家賃を用意できないなどの一時的な支払い遅れです。そのため、たいていの場合はすぐに家主や管理会社から支払い確認の連絡が来ます。滞納後、すぐに家賃を支払えば特に問題なく注意のみで済むケースが多いようです。もちろん、頻繁に未払いが続いてしまうと、大家や管理会社に不信感を与えてしまい、次の契約更新を拒否されたり、最悪の場合は契約解除を求めた

また、未払いの状態が長く続いてしまうと、 内容証明郵便にて督促の文書が送られます。こちらには支払いを催促と未払いが続く場合の処置が記載されています。一般的に、1~2週間の支払い期日が決められ、その期間を過ぎてしまうと契約解除になる内容となっています。督促による支払い催促が行われても未払いが続いた場合には、連帯保証人・緊急連絡先にも同様の内容証明が送られます。

また、家賃を滞納してしまうと、未払いによる遅延損害金が発生します。損害遅延金は未払い賃料に対しての金利で請求されます。金利の上限は年14.6%と法律で決まっており、基本的には賃貸借契約書に記載されているので、一度確認してみましょう。

家賃滞納で裁判になった事例

家賃滞納が続いたトラブルで、以下のような判例があります。

家賃滞納の裁判事例:H24.3.9 東京地裁

【賃貸管理業者による賃料を滞納した賃借人への退去の強制、家財処分等につき、不法行為責任を負うとされた事例】

事件概要と判決

家賃を延滞した賃借人が、賃貸住宅管理会社から退去を強制され、家財等も置き去りにしたまま追い出されたと主張して、不法行為による損害賠償を請求した事案において、転居先も決まっていない賃借人に対し、退去することを求め、家財等を置いたまま退去せざるを得なくしたのであるから、退去を強制したもので、これは違法行為である、また家財等を返還することなく処分した行為は、財産権を侵害するもので、不法行為に該当するとして、請求の一部を認容した

参照:東京地判 平24・3・9 判時2148-79
引用:一般財団法人 不動産適正取引推進機構

家賃滞納の裁判事例:H21.12.22 姫路簡裁

【建物の管理会社が賃借人を締め出す不法行為に対し、賃貸人の使用者責任が認められた事例】

事件概要と判決

賃料滞納を理由に建物の管理会社がドアの鍵部分にカバーを掛けたため、賃借人が自宅に入ることができなくなったとして、民法709条に基づき慰謝料、逸失利益等の賠償を管理会社と賃貸人に請求した事案において、賃借人の損害賠償請求が一部認められた

参照:姫路簡判 平21・12・22 ウエストロージャパン
引用:一般財団法人 不動産適正取引推進機構

 

上記の事例からわかるように、家賃滞納が続いたからといって、すぐに強制退去されることは判例では認められていません。

ただし、家賃滞納は契約解除の理由に当てはまるため、大家や管理会社が部屋の明渡し・未払いの家賃の支払いを求める裁判を申し立てれば、最終的には強制退去と認められ、明け渡しの手続きが進められます。

家賃を滞納した場合の保証会社の対応について

契約の際に保証会社を利用している場合には、滞納期間がある一定のラインを超えると、代わりに家賃を立て替えてくれます。その後は、保証会社から督促が行われ、未払い分の賃料・損害遅延金を保証会社に支払う形となります。

保証会社によって、利用規約は異なりますので、保証会社を利用する際には必ず規約に目を通すようにしましょう。

万が一、家賃を滞納してしまった際の対処法

万が一、家賃を滞納してしまった、もしくは支払いが遅れそうな場合には、気づいた時点ですぐに大家・管理会社に連絡を入れましょう。未払いの理由と合わせて、いつまでに支払うことができるのかを伝えるのがポイントです。連絡を入れ忘れてしまうと、大家・管理会社に意図的に未払いされている(悪意がある)と判断されてしまいまい、信頼を失いかねません。

うっかりと支払口座にお金を入れ忘れた場合であっても、すぐに連絡して家賃を振り込むことが大切です。すぐに対処すれば、注意だけで済み、損害遅延金の支払いを請求されない可能性も十分にあります。

また、事故で入院している・急な出費で家賃分のお金がすぐに用意できないといったやむを得ない理由で未払いになった際でも、いつまでに支払えるのかを明確に大家・管理会社に伝え、必ず期日内に支払うようにしましょう。

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